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刑事裁判の傍聴 [中大通教]

きのうは東京地裁に刑事裁判の見学に行ってきました。

夏休み期間なので、中学生やら高校生やらも多く、最初に入った法廷は50人くらい入れるところだったのだけど、なんと満席。被告人もさぞかしびっくりしたことだろうと思います。

最初に傍聴したのは判決の言い渡しをする事件でした。軽い気持ちで見ていたところ、裁判長が読む判決文の内容を聞くうちに、そのおそろしさにみなあぜんとしてしまいました。

この事件は今年3月にファミレスで起きたもので、それまで客として飲み食いしていた被告人が午後5時前に、刃物を持って女性店員をトイレに監禁などしたとされています。

起訴容疑は逮捕監禁・銃刀法違反ですが、判決文を聞くと実はそのほかにも罪はあるけれど起訴した罪はこれらに限定されただけ、というもののようです。

夕方のファミレスの店内でこんな事件に遭おうとはだれも予想しないですし、被害者の方は本当にかわいそうです。

主文は懲役6年の実刑。この被告人には前科があって、再犯となったため6年という重い刑となったようです。

・・・・・・いつ、どんなときでも、だれが被害者になってもおかしくない世の中であるという現実を突き付けられました。

この事件に引き続き、大麻、覚せい剤などの所持、使用などの罪に関する事件を傍聴しました。
こちらは今年の5月下旬に被告人が逮捕された事件ですが、小学館の週刊ポストの編集部員だったということでメディアでもとりあげられています。

この事件は最初から最後まで、つまり起訴状の朗読から判決まで、通して見ることができました。
結論としては執行猶予付きの有罪判決となりましたが、薬をやってしまうと、やめるのは大変だろうなあと思ってしまいます。たばこでも大変なのにね。

ところで、傍聴しているといろんな事実もわかってきます。小学館の社員は33歳で年収1400万円くらいあるとか。

裁判官より高いのではないかと思いました。

あと1件、別の法廷で裁判員裁判を傍聴しました。こちらは裁判員が6人+職業裁判官3人の構成です。裁判員は全員男性でしたけど、スーツを着ている方はいなかったような気がします。いろんな人がいるなあとあらためて感心しました。

この事件は傷害致死容疑事件。被害者は亡くなっているわけで、その事実だけでもちょっとショックです。
裁判あるところ、被害者あり。被害者にならないよう、細心の注意を払うというか、できる限りのことはするべきかもしれません。それでも最初のファミレスの事件のようなこともあるのですから。

それにしても裁判関係者は毎日このような事件を扱っているのですから、大変なことだと思いました。1日だけの傍聴でも気が重くなってしまったので。




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