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市原刑務所へ [中大通教]

きょうは千葉の市原刑務所の見学に行ってきました。ここはいわゆる交通刑務所といわれ、交通事故を起こしてしまった方が刑を執行される刑事施設です。

現在の建物が完成したのが昨年ということで、外観も中の設備もとても新しく、清潔感があって、刑事施設とは思えないような印象です。実際にも、ここは開放的処遇がとられている刑事施設なので、テレビでよくみるような鉄格子はないし、周囲のフェンスもそれほど高くない。

施設は「寮」と呼ばれているのですが、その名のとおり、寮のような雰囲気です。高校の合宿所だといわれれば信じてしまいそう。それくらい開放的です。

施設内をひととおり係の方に案内してもらいました。印象的なのは、持ちこめるものですね。ハンカチくらいしかだめで、あとはロッカーへ。現金もダメというのはなかなかないですが、それはそうですよね。現金を施設内で落としてしまったらそれはそれで大問題ですから。

現在の入所者は約200人とのこと。平均年齢は約40歳。年代別にみると、20代、30代、40代、それから50代以上と4区分して、それらがほぼ4分の1ずつの割合を占めています。車の運転をするひとは、だれでもここに来る可能性があるのだということをあらためて認識しました。

原因としては、飲酒運転、無免許運転関連が約70%を占めているようです。
また、入所者の約30%は、死亡事故によるものだそうです。したがって相当な数の方が、事故でなくなっています。

「あがないの日々」という小冊子をいただきました。受刑者たちの今の想いが切々とつづられています。

7000万円の賠償金を被害者に支払ったという方の文章では、「命の値段が7000万円なのか。遺族の方は納得がいかないと思います。」という旨のことが書かれています。

この小冊子の中の文章はとても重々しい内容で、読むのも正直きつかったです。
事故は被害者、加害者、そして両者の遺族、家族、みんな苦しい立場におかれます。

飲酒運転は絶対にやめましょうね。
いや、ほんとに、自分はそうならないとか思うのもわかりますが、そういうのって実は事故が起きるときはあまり関係ないと思うんです。どんなに自分の身体や運転や反射神経に自信があっても、自分の外側の状態をコントロールできるわけではないですから。

警察がいないから大丈夫、とかそういう問題でももちろんないです。

気をつけましょう。

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