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ヨハン・ガルトゥングさんの講演会 [日々のできごと]

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パンフ表面
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パンフ裏面

ヨハン・ガルトゥングさんは、ノルウェー出身の平和学の第一人者です。学生時代に平和学を教わった先生がガルトゥングさんの論文の翻訳などをしていて、よく授業でも彼の話をしていたため、いつか会ってみたいとおもいつつ約20年が経過[あせあせ(飛び散る汗)]

なんとなくネットを見ていて、彼が来日することを知ったのが前日のこと。ということで、横浜港まで行ってきました。

学生2000円、社会人4000円という決して安くはない参加費ですが、ざっと数えて参加者は600人程度はいたと思います。たくさんいてびっくりしました。

学生も多かったけど、全体的に20代~40代くらいの若い方が多くて、それも少しびっくり。どこにも所属していないいわゆるふつうの人が多いような気がしました。

彼は85歳くらいのようですが、頭脳明晰、切れ味鋭い感じで、第一線の学者の授業を聞いているようでした。いや、その通りなんだけど。

人間って、あぶらがのってくるのは60歳前後から80代なんだろうと最近は思っています。だから、それまでにどれだけ努力を積み重ねられるかが勝負にちがいない。

さて、沖縄に平和のための国際機関を置くのがよいとか(東京や大阪や北京や上海ではなく、沖縄であることに意味があるとのこと)、尖閣や竹島は近隣諸国と共同管理にすべきだ、とか、斬新な意見をたくさん述べられていました。

後者の共同管理と言うのは、国が管理するのではなくて、civil societyが管理するのがよいとのこと。通訳の奥様はこれをNGOと訳していたけれど、ガルトゥングさんはNGOとは言っていなかったので、どう解釈すればよいのかやや謎。まあ国ではダメということですね。

それから印象に残ったのは、読書ではなく、実践が大切。目的地に行って、必要なところで、話をするべき、とか。そんな言葉。

本づくりに携わる身としても、最近そう思います。読書だけしてても全然ダメ。本は人間の思考の分身であって、その世界だけにとどまっていることに意味はない。実際のリアルな社会にコミットして、そっちを変えていかないといけない。

ネットも同じだよね。ネット世界にはまるんじゃなくて、リアルな現実社会と向き合わないと。

あとは日本は9条に頼り過ぎてしまって、新しいアイディアが出なくなってしまっているというのはまさに正しい指摘でした。たしかにそのとおりかもしれない。

金曜の夜に横浜港なんて行きにくいところに600人もの人が集まっていて、ガルトゥングさんや参加者に刺激をもらって帰ってきました。

夜遅くなったので翌日はヘロヘロだったけど[たらーっ(汗)]

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横浜港の夜景はキレイなり
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