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地図読みに関する文献あれこれ [しらべもの]

先日、地図読みの上達法についてちょこっと書きましたが、さすがにあれだけでは無責任なので(汗)、今回は地図読みに関する文献の調べ方について紹介します。

まず、身近な図書館の文献検索ページを開きます。その中で、「分類」あるいは「NDC」という項目を探してください。見つかったら、そこに「448.9」と入力して検索するだけでOKです。

NDC(Nippon Decimal Classification)というのは、「日本十進分類法」のことです。図書館にあるすべての文献は基本的にこの分類法に従って数字で分類されています。たとえば、小説なら913.6というように。そこで、地図に関する分類を調べてみると、地図学というものがありました。その分類が448.9です。

ただ、この分類検索はあまり一般的ではないため、図書館によっては検索できないものもあります。その場合は、実際に図書館の448.9のコーナーに行ってみてください。そのほうが早いかも。

さて、この448.9の分類を検索しておもしろそうな本を3冊見つけました。こんなのどうでしょう。

①マーク・モンモニア著・渡辺潤訳『地図は噓つきである』(晶文社、1995年)

内容紹介文
地図は正しい、と信じていませんか。地図には実は、噓がいっぱい隠されているのです。見えない噓のかしこい見ぬき方から、抜け目ない地図のつくり方まで。気鋭の地理学者による、新鮮な発見にみちた正しい地図の読み方・作り方。

②西ケ谷恭弘・池田晶一・坂井尚登『地図の読み方事典』(東京堂出版、2009年)

内容紹介文
地形の変化や、歴史上の事件の謎解きのカギは、地図に載っている! 地図から自然や歴史を読み取るノウハウを解説。地形図読解の基本や、地図の歴史も取り上げる。

※この本を出している東京堂出版は、マニアックな辞典・事典をたくさん出している出版社です。

③浮田典良・森三紀『地図表現入門 主題図作成の原理と実際』(大明堂、1988年)


次はちょっぴりマニア向けの検索方法です。まず国会図書館の検索ページを開きます。
http://opac.ndl.go.jp/
そして、「一般資料の検索/申込み」をクリックしたら、上と同じように、「分類記号」のところに448.9と入力して検索します。すると、自治体の図書館とは比較にならない数の文献がヒットします。これが、国会図書館に「地図学」として分類されている本の一覧ということになります(国会図書館独自の分類(NDLC)も実はあるのですが、さらにマニアックなのでここでは省略)。

時間があればこの一覧をずっと見ていくとよいでしょう。時間がなければ、さらに「タイトル」のところに「読」と入れて絞り込み検索をしてみてください。地図読みの「読」です。つまり、分類の「448.9」と「読」で絞り込むということです。すると、地図読みに関係するような本が手ごろな数でヒットします。

雑誌の記事はまた別にあるのですが、それはそれでまたの機会に。
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